【不定期連載】電子書籍への道-[3] ePub作成完了。これで野望に一歩近付いた!!

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いろいろ調べたところでんでんコンバーターさんのサイトで作成するのが良さそうなので、そちらを参考させていただくことになりました。

で、まずは前回でtextの本文データの下準備とタグ打ちが出来ました。

■参考:でんでんコンバーター チュートリアル

この本文データと、表紙にする画像データ、それと「でんでんコンバーター」の基礎情報を入れる設定ファイルを作成し、揃えます。

でんでんコンバーターの設定ファイルの作成法はこちら。

でんでんコンバーターConfig

ダウンロードの上、解説ページとにらめっこしながら自分の作るePubデータに沿った内容に変更。

「設定ファイル」は必ずしも作成しなくてもいいのですが、いろいろ基本情報が書き込んでおけるので、利用しました。

細かいことが不要なら「本文テキストデータ」「表紙用画像データ」で充分でしょう。
(もちろん表紙も必須ではないのですが)

更にCSSファイルをダウンロードします。縦書き表記をさせるので”vertical”用のものを。

CSSファイルの置き場はこちら。

でんでんコンバーター ダウンロード

 

また、表紙用の画像については、以下のKDPの仕様に従ったものを用意します。

カタログ・表紙画像の作成-Amazon(KDP)

現在、Kindle ダイレクト・パブリッシングでは、表紙画像用として次の 2 種類のファイルを受け付けます。
JPEG (JPEG/JPG)
TIFF (TIF/TIFF)

画像は、Web サイトに表示されるときにさらに圧縮されます。画質の劣化を極力避けるために、圧縮は最小限にして画像をアップロードしてください。

寸法
表紙画像のサイズに推奨される縦横比は 8:5 (1:1.6) です。次のようになります。

• 短辺を 625 ピクセル以上、長辺を 1,000 ピクセル以上にします。
• 画像の品質を最高にする場合は、長辺を 2,560 ピクセルにします。

重要: 長辺が 10,000 ピクセルを超える画像はサポートされていません。

サイズ
表紙画像のサイズは 50 MB 未満でなければなりません。使用しているファイル形式が圧縮に対応している場合でも、可能な限り圧縮は避けてください (たとえば、TIFF でも圧縮をしないでください)。ファイルは 72 dpi で保存してください。

なお、でんでんコンバーターでは表紙はファイル名「cover.拡張子」(拡張子は.jpgなど)でしか反映されません。ご注意。

ということで、EPUB3に変換するためのファイルは以下の4つになります。

  • 本文データ
  • 表紙用画像
  • 設定ファイル
  • CSS
ePubに変換するフォルダ
ePubに変換するフォルダの中身。

上のファイルのうち「ddconv」というのが設定ファイル、「default_vertical」がCSSです。
ddconvは上記Configページ、default_verticalダウンロードページを参照。

 

と、いうことで、いよいよでんでんコンバーターの各欄(ピンクの◯で囲った部分)に必要事項を記入し、変換開始。

左上「アップロード」のファイル選択で、上のフォルダ内の4つをすべて選択。

上の画面の欄外下側にある「プレビューする」にチェックを入れ、変換後に開いてみます。
うまくePubデータに変換すれば、プレビューが開きます。

では、ぽちっと変換。

変換後 3
プレビュー

全ページがキチンと変換できてるかどうか、まずはこの画面でチェック。

変換後1
目次ページ。こんなかんじ。

変換が失敗した、バグのある部分には下のようなチェックが入ります。

変換後 2
Woops!!

この箇所は「40」の縦中横のタグの打ち間違い。他には「ルビ」のタグの打ち込みミスなどがバグとして発見されました。

これらを修正の上再度変換。赤の表示がなくなったらひとまずOK。

デバッグ完了
デバッグ完了

表紙もちゃんと反映されました。
いちおうこれでEPUB3データは出来たんですが、他のソフトで走らせてキチンと表示されるかどうかチェックが必要ですね。

4つのファイルはePubに変換しひとつのファイルに統合されます。
4つのファイルはePubに変換しひとつのファイルに統合されます。

ePubデータのチェックには第1回の【覚え書】で記したAdobe Digital Editionsがありますが、
でんでんコンバータさんによるとEPUB Validator というサイトでブラウザ上で確認ができるそうです。

EPUB Validator

詳細はでんでんコンバーターさまの「チュートリアル/5. 作った後にすること/作成したEPUBをチェックする」をご参照ください。

…と調べた上で書いたんですが、実際には上のEPUB Validatorというサイトは英語で書かれている上にどこをどうすればいいのか非常に判りづらい。
なので、自分は匙を投げて、ダウンロードして使うプログラムに頼りました。

Adobe Digital Editions

それと、Amazomが提供するKindle プレビューアというのがあります。
Kindle プレビューア

ということでAdobe Digital EditionsをDLしデータチェック。
開いてみたところ…

なぜだ…
Adobe Digital Editions展開の図。なぜだ…

開くには開いたものの、各文節の最初と最後の文字が入れ替わり、下段揃えのレイアウトになってる…

何度ePubデータを書きなおしても、この症状は変わらず。

これはひょっとしてAdobe Digital Editionsと「でんでんコンバーター」で作成したデータの相性が悪いのか、あるいはAdobe Digital EditionsがEPUB3にキチンと対応していないのか。
いずれにせよ、バグであるという疑念が湧いてきます。

 

ということで、ならば別のソフトでチェックすればどうなるか、と考え、Kindle プレビューアを使ってみることにしました。

ソフト自体Amazonが提供しているものですし、どっちにしろkindleで公開するわけなんで、こちらで問題なければOKでしょうしね。

Kindleプレビューワ v2.94

で、開いてみた結果がこちら。
変換後5成功

こんどは問題なく最終ページまで展開できてます。

と、いうことは…データ作成成功!!

 

少しレイアウトがキツキツなんで、細かいところを最終チェックすると共に詰まった行を空けて見やすくしていきます。

テキストデータを並べて対比させながら修正
左にテキストデータを並べて対比させながら修正

行間を開ける方法はタグの
p
を挿入することで作成します。

その他校正についてはこちらを参照しました。
でんでんマークダウン Syntax

改めてデータを作成し、再度プレビューワで開き確認。

修正後のレイアウト
修正後のレイアウト

これでかなり読み易くなりました。

 

完成です。

これで、Kindleに上げるデータが準備できました。

 

次回はいよいよKDPに登録! です。

 

――――電子書籍販売開始まで、あと◯◯日!!

 

※なお今回使用している文章データの小説はpixivにて無料公開・連載中です。

pixiv小説『アスタリスク』<第Ⅰ部>

アスタリスク-1thum
よろしければどうぞ画像をクリック!

 

『電子書籍への道』記事一覧はこちら。

 

 


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